JavaScript実行時の注意点


 ExtendScript Toolkit CCで動作させるJavaScriptに日本語が含まれている場合には注意が必要です。ExtendScript Toolkit CCでは日本語の文字コードがUTF-8コード以外ではエラーとなり動作しません。UTF-8でもUTF-8であることを示すBOM (Byte Order Mark : バイトオーダーマーク) が付加されている方が安定して動作させることができます。BOMなしでも動作しますが、もし日本語が含まれていてUTF-8なのにうまく動作しない場合は、BOM付きのUTF-8にしてください。
 BOM付きのUTF-8で保存するエディタ/アプリケーションがない場合には付属のExtendScript ToolKitを利用してください。ExtendScript ToolKit CCで新規にスクリプトを入力し、保存すると自動的にBOM付きのUTF-8になります。
 改行コードはMacとWindowsで異なりますが、どちらの改行コードでもスクリプトは問題なく実行されます。ただし、ファイルに直接出力したり、直接コードで指定する場合には注意する必要があります。JavaScriptでは改行コードは\nで指定できますが、これでは正しく動作しない場合、以下のように直接コードを変数に入れて使用する必要があります。

CRCODE = String.fromCharCode(13);
LFCODE = String.fromCharCode(10);

 タブコードなども正しく動作しない場合は以下のようにします。

TABCODE = String.fromCharCode(9);

 スクリプトのファイル名の拡張子は.jsxにする必要があります。例えば

newEncodeFile.jsx

 のようにします。

 スクリプトファイルでなく一般的なテキストファイルを読み込む場合にも注意が必要です。ExtendScript Toolkitではファイル内に日本語が含まれていると自動的に文字コードが何なのかを判別します。ただし、先頭の数十文字(〜100文字くらい)で判別されるため、先頭部分が英文でその後に日本語が来るような場合には正しく認識されないことがあります。できればBOM付きのUTF-8に変換しておく方が安全です。もしくは、最初の行にUTF-8かSHIFT-JISなのかを自動判別できるような文字を入れておくという方法もあります。


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