■プログラム説明(ソースコード説明)
カラー設定を行うsetColor()関数を作成しカラー設定処理を簡単に行えるようにしています。次にどのドキュメントに対して角丸四角形を作成するかを決めます。activeDocumentを指定すると現在一番手前にあるドキュメントになります。角丸四角形の作成はpathItemsに対してroundedRectangle()を使い追加します。座標(10,290)に横幅240ポイント、縦幅180ポイント、横の角丸半径10ポイント、縦の角丸半径5ポイントの角丸四角形が作成されます。作成されると角丸四角形のオブジェクトを返すので、変数に入れておき後で塗りや線幅などを指定します。
■ソースコード
function setColor(r,g,b)
{
var tmpColor = new RGBColor();
tmpColor.red = r;
tmpColor.green = g;
tmpColor.blue = b;
return tmpColor;
}
redColor = setColor(255,0,0); // 赤色
blueColor = setColor(0,0,255); // 青色
docObj = activeDocument;
pObj = docObj.pathItems.roundedRectangle(290,10,240,180,10,5);
pObj.filled = true; // 塗りあり
pObj.stroked = true; // 線あり
pObj.strokeWidth = 3; // 線幅10ポイント
pObj.fillColor = redColor; // 塗りの色を指定(赤色)
pObj.strokeColor = blueColor; // 線の色を指定(青色)
■ポイント
roundedRectangle()の書式は以下のようになります。Illustratorでは座標は数学座標系と同じです。
rectangle(Y座標,X座標,横幅,縦幅,横半径,縦半径,未使用);
全てのパラメータは省略可能です。未使用は将来の予約のためにあり使用されていません。
作成した角丸四角形に指定できるプロパティはたくさんありますが、主に以下のものが指定できます。
fillColor 塗りの色
filled 塗りあり/なし(trueまたはfalse)
height 縦幅(ポイント値)
width 横幅(ポイント値)
left X座標(ポイント値)
top Y座標(ポイント値)
opacity 不透明度(0〜100)
stroked 線あり/なし(trueまたはfalse)
strokeWidth 線幅(ポイント値)
■実際のスクリプトをダウンロード(sample.js.zip)