点線を作成する

■プログラム説明(ソースコード説明)
 カラー設定を行うsetColor()関数を作成しカラー設定処理を簡単に行えるようにしています。次にどのドキュメントに対して点線を作成するかを決めます。activeDocumentを指定すると現在一番手前にあるドキュメントになります。点線の作成はpathItemsに対してadd()を使いパスとして追加します。追加したパスをsetEntierPath()を使って描画位置を指定します。座標(20,10)から(200,100)までの線を作成します。作成されると線のオブジェクトを返すので、変数に入れておき後で色や線幅などを指定します。点線にするために線のオブジェクトに対してstrokeDashesで線分と間隔を交互に指定します。

■ソースコード
function setColor(r,g,b)
{
var tmpColor = new RGBColor();
var newColor = new Color();
tmpColor.red = r;
tmpColor.green = g;
tmpColor.blue = b;
newColor.rgb = tmpColor;
return newColor;
}

redColor = setColor(255,0,0); // 赤色

docObj = activeDocument;
pObj = docObj.pathItems.add();
pObj.setEntirePath([[20,10],[200,100]]);
pObj.filled = false; // 塗りなし
pObj.stroked = true; // 線あり
pObj.strokeWidth = 3; // 線幅10ポイント
pObj.strokeColor = redColor; // 線の色を指定(赤色)
pObj.strokeDashes = [4,2];


■使い方
1:点線を作成するドキュメントをアクティブ(最前面にする)にします。
2:ファイルメニューからスクリプトを実行します。
3:点線が作成されます。


■ポイント
 strokeDashesの書式は以下のようになります。Illustratorでは座標は数学座標系と同じです。

strokeDashes = [線幅1,間隔1,線幅2,間隔2,線幅3,間隔3]

 線幅と間隔は省略できます。線分と間隔あわせて最大6つまで指定することができます。
 作成した点線に指定できるプロパティはたくさんありますが、主に以下のものが指定できます。

fillColor 塗りの色
filled 塗りあり/なし(trueまたはfalse)
height 縦幅(ポイント値)
width 横幅(ポイント値)
left X座標(ポイント値)
top Y座標(ポイント値)
opacity 不透明度(0〜100)
stroked 線あり/なし(trueまたはfalse)
strokeWidth 線幅(ポイント値)

■実際のスクリプトをダウンロード(sample.js.zip)