■プログラム説明(ソースコード説明)
1行目でFile()のパラメータにai_textフォルダ内にあるsample.txtをパスとして指定します。これでファイルオブジェクトが作成されます。次にファイルオブジェクトのopen()にファイルを読み込みモード(r)に指定します。正常に開かれた場合はtrueを返すので、その場合のみread()を使ってファイル内容を一括して読み込みます。
日本語のテキストを読み込む場合には注意が必要です。日本語を含むテキストの場合、文字コードがUTF-8以外では文字化けしてしまい正しく読み込み、表示されません。MacOS Xにはiconvが標準で入っているためターミナルを起動し以下のようにコマンドを入力することで文字コードをSHIFT JISからUTF-8に変換することができます。
iconv -f SJIS -t UTF-8 元のファイル名 > 変換後に保存されるファイル名
Fileオブジェクトのexecute()を使って処理するファイル名をiconvに渡して処理させた後にIllustrator CSで読み込むという方法も可能です。
■ソースコード
fileObj = new File("/ai_text/sample.txt");
flag = fileObj.open ("r","","");
if (flag)
{
textObj = activeDocument.textFrames.add();
txt = fileObj.read();
textObj.contents = txt;
}
■ポイント
open()の書式は以下のようになります。
フラグ = ファイルオブジェクト.open(モード,ファイルタイプ,クリエータ)
フラグはファイルが正常に開かれた場合はtrue、開けない場合はfalseを返します。モードはファイルを読み出すか書き込むかを指定します。以下の3つを指定できます。
r 読み込み
w 書き込み
e 編集
ファイルタイプとクリエータはMacintoshのみ有効です。ファイルタイプはファイルの種類(TEXTなど)、クリエータは作成されたアプリケーションの種類(Photoshopなら8BIM)を4文字で指定します。
■実際のスクリプトをダウンロード(sample.js.zip)