フォルダ内にあるEPSファイルを全て開きPDF形式で保存しなおす

■プログラム説明(ソースコード説明)
 ai_epsフォルダのパスをFolder()に指定しフォルダオブジェクトを生成しgetFiles()を使いファイル一覧を取得します。PDFで保存するための情報を指定するPDFSaveOptionsオブジェクトを作成します。compatibilityプロパティに保存するPDFのバージョン5を指定します。ファイル数だけ繰り返し処理を行います。ファイルを開きsaveAs()で保存ファイル名とPDF保存オプションを指定します。保存が終わったらclose()で書類を閉じます。

■ソースコード
folderRef = new Folder ("/ai_eps/");
fileList = folderRef.getFiles("*.eps");
pdfOpt = new PDFSaveOptions();
pdfOpt.compatibility = PDFCompatibility.ACROBAT5;

for (i=0; i<fileList.length; i++)
{
fileObj = new File(fileList[i].fsName);
open(fileObj);
saveFile = new File(fileList[i]);
activeDocument.saveAs(saveFile, pdfOpt);
activeDocument.close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
}


■使い方
1:ファイルメニューからスクリプトを実行します。
2:フォルダ内にあるEPSファイルが開かれます。
3:ファイル名.pdfという名前でファイルが保存されます。


■ポイント
 保存時にフォントが埋め込めない場合などにはダイアログが表示されます。
 PDFSaveOptionsオブジェクトのプロパティには以下のものがあります。

colorDownsampling ダウンサンプリング値(dpi)
compatibility バージョン。以下の値を指定
PDFCompatibility.ACROBAT4
PDFCompatibility.ACROBAT5
embedAllFonts フォントを埋め込むかどうか(true、false)
embedICCProfile ICCカラープロファイルを埋め込むかどうか(true、false)

 close()で指定できる値には以下のものがあります。

SaveOptions.DONOTSAVECHANGES 保存しない
SaveOptions.PROMPTTOSAVECHANGES ダイアログ表示し確認
SaveOptions.SAVECHANGES 変更を保存

■実際のスクリプトをダウンロード(sample.js.zip)