・データを読む
・データを書く
・条件に応じて指定場所に移動する
と、こんな程度しかありません。コンピューターは単純な命令の組み合わせで動いています。この命令ですが、printとかquitとかの文字ではなく16進数と呼ばれる数値で書かれています。例えば
21 00 D0
36 41
76
などと意味不明な数値が並んでいるだけです。これでは人間には分かりません。分からなくはありませんが、ぱっと見て分かるようなものではありません。そこで、コンピューターの命令と1対1に対応したアセンブラが利用されていました。
LD HL,$D000
LD (HL),$41
HALT
数値の羅列よりも分からなくはありませんが、これでも意味不明な上に「何をやろうとしているのか」がさっぱり分かりません。そこで、もっと人間に分かりやすいものを、という事でFORTRANやBASICがでてきます。
PRINT "A"
これならば以前よりも分かりやすくなりました。何となく画面にAという文字を表示するというのが分かります。そして、BASICの普及後に大規模なプログラムが作成できる、移植性があるなど様々な利点を持って普及したのがC言語です。古くからある言語ですが、フロッピーディスクなどの制作環境が整ったので80年代後半急速に普及しました。現在でも多く使われています。
しかし、C言語は何でもできるかわりに面倒な点がありました。というのはプログラムを作成し動作を確認するのに
・作る
・コンピューターが分かるデータに変換する(コンパイル)
・実行する
という三段階が必要でした。実際にやってみると案外と手間がかかるものです。そこで、速度は遅くても構わないから作ってすぐに実行できるもの、ということでスクリプト言語やマクロ言語などが現れます。VBScript、JavaScriptもそうですし、CGIなどで使われているPerl、Rubyもそうです。これらはプログラムを作って、すぐに実行できるため開発効率が良いのです。そのかわり速度やできる事には限界があります。
JavaScriptはIllustrator CS4を駆動させることができます。動作速度は速くはありませんが、手作業でやるよりも早いですし、手作業では不可能に近いこともできてしまうこともあります。このような便利なものが標準で付いてくるわけですから、上手に使えば強力な戦力になるかもしれません。