InDesign CS6自動化作戦 (InDesign CS6 Automation Operation)

■イベント


 InDesign CS5のJavaScriptでは作成したボタンや、すでにドキュメント上にあるボタンに対してイベントを設定することができます。イベントを設定したものをPDFとして書き出し、Acrobat上で実行することができます。これはボタンを作成し、ボタン設定ダイアログの動作タブで設定できるものと同じです。
 例えば、ボタンの上にマウスが乗ったら指定された場所(パス)にある画像を開くには以下のように書きます。(あらかじめ新規にドキュメントを作成してから実行してください)

btnObj = app.activeDocument.buttons.add();
btnObj.visibleBounds = [10,20,50,100];
btnEventObj = btnObj.openFileBehaviors.add();
btnEventObj.event = BehaviorEvents.mouseEnter;
btnEventObj.filePath = "Macintosh HD:img:0001.jpg";

 ボタンがドキュメント左上に作成されます。PDFとして出力する際にインタラクティブのチェックを入れないと動作しないので注意してください。


 これとは別にGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を使用した場合、clickイベントなど多くのイベントを処理することができます。これに関してはGUIのサンプルコードもしくは、リファレンスを参考にしてください。

写真素材 PIXTA