JavaScriptという名前/文字を見たことがある人も多いのではないでしょうか。特にWeb関係を手がけている人は聞いたことがあるでしょう。Webページを制御するのに利用されている言語がJavaScriptです。ボタン上にマウスを載せると色が変わったり、へこんだりする処理もJavaScriptによるものです。2005年以降はAjax の普及にともなって多く利用され、2010年以降ではスマートフォンでも利用されるようになりました。2011年以降は大規模開発なども行われ、2012年に発売されたWindows 8ではJavaScriptを使ってアプリケーションを開発できるまでに利用されています。2013年時点ではWeb業界では必須言語となっています。
また、サーバーサイドでもNode.jsとしてJavaScriptで書かれたサーバーが利用されるようになっています。Node.jsとPhotoshopを組み合わせて稼働させることもできます。(下記URLのページを参照)
JavaScriptは元々はWebサーバーで利用されているCGI/SSIの代用として考案されました。JavaScriptが多く利用されるようになると言語仕様がブラウザによって異なるのはよくないという事でJavaScriptの標準化が行われました。これがECMA Scriptと呼ばれるものです。ECMA ScriptはOSやハードウェアなどに依存しない基本的なオブジェクトのみ定義されています。現在使われているJavaScriptはECMA Scriptと各社独自の機能(オブジェクト)を組み合わせたものと言えます。
JavaScriptと言ってもMedia Encoderで利用する場合ネット上にあるサンプルを、そのまま利用することはできません。というよりも、ごく一部を除いて動作することはありません。Webで多く利用されている便利なライブラリも、ほぼすべて動作しない点にも注意が必要です。つまり、Media EncoderのJavaScriptの場合、ほとんど自分で組み直す必要があります。これはWebブラウザで動作するものとMedia Encoderで動作するものではオブジェクトやJavaScriptの挙動が異なるためです。このため、純粋なJavaScript (ECMAScript) の入門書を読んでも同じように動作しないことがあります。Webブラウザで動作することを前提とした入門書はMedia Encoderで利用する場合、購入しても無駄になります。
Media Encoder CC 2014専用ではありませんが、Adobe社が発売しているアプリケーションで共通して利用できるJavaScriptリファレンスに関しては以下の書籍があります。
Adobe JavaScript リファレンス
開発ツールであるESTKに関しては以下の書籍があります。なお、Media Encoder CC 2014で動作するスクリプトの開発はESTK (ExtendScript Toolkit) CCで行います。
ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編 (Adobe JavaScriptシリーズ(NextPublishing)) [Kindle版]
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