はじめに

 このテキストはAdobe Photoshop CCで動作するJavaScriptについて書かれています。Photoshop 7からプラグインなどを使わないとできなかったことが簡単なスクリプトでできるようになっています。Photoshop 7ではJavaScriptを動作させるにはプラグインをインストールする必要がありましたが、Photosop CS以降では標準で搭載されるようになりました。

 Photoshop CCで使用することができるスクリプトにはVBScript、AppleScript、JavaScriptの3つがあります。VBScriptはWindows環境のみの動作、AppleScriptはMacintosh環境のみの動作となっています。いずれも作成したスクリプトは、その環境でしか動作しません。しかし、JavaScriptで作成した場合にはWindows環境でもMacintosh環境でも、ほぼ同じように動作します。つまりJavaScriptで作成すれば両方の環境で動作させることができるわけです。

 JavaScriptはWeb上で非常に多く利用されており資料も豊富にあります。入門書もたくさんありますし、Web上にも入門ページがたくさんあります。また、Illustrator CCやAfterEffects CC、Bridge CC、InDesign CCで作成されたスクリプトの一部も互換性があり動作させることができます(Acrobatは、全くの別物です)。Photoshop CCの場合、他のAdobeソフトと比べてもスクリプトで、ほとんどの機能を制御できバグも少なくなっています。以前のバージョンで作成したスクリプトも基本的に修正することなく動作します。

 Photoshopは非常に多くのユーザーが利用していますが、スクリプトで制御するサンプルはあまり多いとは言えません。このサイトがPhotoshop CCでの自動化の手助けになれば幸いです。
日刊デジタルクリエイターズで連載している自動化のテキストおよびサンプルコードに関しては以下のサイトに用意してあります。

クリエイター手抜きプロジェクト

また、以前のバージョンであるPhotoshopに関しては以下のURLにて公開していますので参考にしてみてください。

http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS2/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS3/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS4/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS5/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS6/

また、Adobe社が発売しているアプリケーションで共通して利用できるJavaScriptリファレンスに関しては以下の書籍がありますので参考にしてみてください。


AAdobe JavaScriptリファレンスAdobe JavaScript リファレンス