JavaScriptは元々はWebサーバーで利用されているCGI/SSIの代用として考案されました。JavaScriptが多く利用されるようになると言語仕様がブラウザによって異なるのはよくないという事でJavaScriptの標準化が行われました。これがECMA Scriptと呼ばれるものです。ECMA ScriptはOSやハードウェアなどに依存しない基本的なオブジェクトのみ定義されています。現在使われているJavaScriptはECMA Scriptと各社独自の機能(オブジェクト)を組み合わせたものと言えます。
JavaScriptと言ってもPhotoshopで利用する場合ネット上にあるWebベース(ブラウザベース)のサンプルを、そのまま利用することはできません。というよりも、ごく一部を除いて動作することはありません。Webで多く利用されている便利なライブラリも、ほぼすべて動作しない点にも注意が必要です。つまり、PhotoshopのJavaScriptの場合、ほとんど自分で組み直す必要があります。(他には外注する、Webで検索して便利なスクリプトを探すという方法もあります)これはWebブラウザで動作するものとPhotoshopで動作するものではオブジェクトやJavaScriptの挙動が異なるためです。このため、純粋なJavaScript (ECMAScript) の入門書を読んでも同じように動作しないことがあります。Webブラウザで動作することを前提とした入門書はPhotoshopで利用する場合、購入しても無駄になります。
Photoshop専用ではありませんが、Adobe社が発売しているアプリケーションで共通して利用できるJavaScriptリファレンスに関しては以下の書籍があります。
Adobe JavaScript リファレンス