Photoshop CS6で使用することができるスクリプトにはVBScript、AppleScript、JavaScriptの3つがあります。VBScriptはWindows環境のみの動作、AppleScriptはMacintosh環境のみの動作となっています。いずれも作成したスクリプトは、その環境でしか動作しません。しかし、JavaScriptで作成した場合にはWindows環境でもMacintosh環境でも、ほぼ同じように動作します。つまりJavaScriptで作成すれば両方の環境で動作させることができるわけです。
今後、新機能についてはVBScriptおよびAppleScriptではサポートされなくなるため、自動処理をスクリプトで行うにはJavaScriptを使わざるを得ないことになります。CS6では下位互換性のためVBScriptおよびAppleScriptはサポートされていますが、新機能に関しては対応していません。もし、VBScriptやAppleScriptで自動処理を行っている場合には、なるべくJavaScriptに移行するのがよいでしょう。
JavaScriptはWeb上で非常に多く利用されており資料も豊富にあります。入門書もたくさんありますし、Web上にも入門ページがたくさんあります。また、Illustrator CS6やAfterEffects CS6、Bridge CS6、InDesign CS6で作成されたスクリプトの一部も互換性があり動作させることができます(Acrobatは、全くの別物です)。Photoshop CS6の場合、他のAdobeソフトと比べてもスクリプトで、ほとんどの機能を制御できバグも少なくなっています。以前のバージョンで作成したスクリプトも基本的に修正することなく動作します。
Photoshopは非常に多くのユーザーが利用していますが、スクリプトで制御するサンプルは多いとは言えません。このサイトがPhotoshop CS6での自動化の手助けになれば幸いです。
日刊デジタルクリエイターズで連載している自動化のテキストに関しては以下のサイトに用意してあります。
クリエイター手抜きプロジェクト
また、以前のバージョンであるPhotoshopに関しては以下のURLにて公開していますので参考にしてみてください。
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS2/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS3/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS4/
http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS5/
これ以外にAdobe InDesign CS3でのJavaScript自動化に関しての書籍「組版時間を半減する! InDesign自動処理実例集」もありますの、参考にしてみてください。