Adobe Photoshop 3.0/4.0形式

 Adobe Photoshop形式は米国アドビシステムズの画像処理ソフト「Photoshop」のファイル形式です。Photoshopのファイル形式には大きく分けて2種類あり、画像情報がMacintosh固有のリソースフォークに記録されている2.5以前とデータフォークに記録され他機種とデータを共有できるようになった3.0以降があります。2.5以前ではデータは圧縮されずRGB汎用形式になっています(RGB汎用形式については別頁を参照)。
 ファイルフォーマット情報や圧縮形式についてはアドビシステムズからドキュメントが出ていますので、そちらを参考にして下さい。ここでは現段階でわかっている範囲のみ掲載してあります。そのため不足分やミスがありますが、ご容赦下さい。

ヘッダー
(26 Bytes)
4バイト"8BPS"の文字
2バイトバージョン(常に1)
6バイト予約(ゼロ)
2バイトアルファチャンネル数(1〜24)
4バイト縦幅(1〜30000)
4バイト横幅(1〜30000)
2バイト色深度(1、8、16のいずれか)
2バイトカラーモード
0:白黒
1:グレースケール
2:インデックスカラー
3:RGBカラー
4:CMYKカラー
7:マルチチャンネルカラー
8:ダブルトーン(デュオトーン)
9:Labカラー
カラーモード
データブロック
4バイトデータブロック長(Big-endian)
不定バイトカラーモード=2(インデックスカラーの場合)
768バイト(RGB各1バイト×256)
カラーモード=8?
?(不明)
イメージリソース
ブロック
4バイト"8BIM"の文字
不定こちらを参照してください
不定パスカル文字列[先頭1バイト目が文字列長]
4バイトリソースデータサイズ(バイト数)
不定 パディングバイト(0または1バイト)
レイヤー情報
ブロック
4バイトレイヤー座標(上)
4バイトレイヤー座標(左)
4バイトレイヤー座標(下)
4バイトレイヤー情報(右)
2バイトチャンネル番号
2バイトチャンネルID
4バイトチャンネルデータ長
 : (チャンネル数だけ存在する)
4バイト"8BIM"の識別文字
4バイト合成モード(4文字のアスキー文字列)
norm(通常)
dark(暗く)
lite(明るく)
hue(色相)
sat(彩度)
colr(色相と彩度)
lum(輝度)
mul (乗算)
scrn(スクリーン)
diss(ディザ合成)
over(オーバーレイ)
hLit(ハードライト)
sLit(ソフトライト)
diff(差の絶対値)
div (焼き込みカラー)
idiv(覆い焼きカラー)
1バイト不透明度(0〜100)
1バイトクリッピング(0=ベース, 1=ノンベース)
1バイトフラグ (Bit0=透明部分の保護, Bit1=可視)
1バイトパディング(常にゼロ)
4バイト拡張データサイズ
4バイト0以外ならば以下のレイヤーマスク情報あり
4バイトレイヤー座標(上)
4バイトレイヤー座標(左)
4バイトレイヤー座標(下)
4バイトレイヤー情報(右)
1バイトデフォルトカラー(0〜255)
1バイトフラグ(Bit0=位置, Bit1=レイヤーマスク禁止, Bit2=レイヤーマスク反転)
2バイトパディング(常にゼロ)
4バイトレイヤー合成データ長
4バイトグレー合成元
4バイトグレー合成先
不定
4バイトチャンネル元の範囲
4バイトチャンネル先の範囲
 : (チャンネル数だけ存在する)
不定レイヤー名(4の倍数。不足分はパディングされゼロになる)
マスク情報
2バイトオーバーレイカラー空間
8バイトカラーコンポーネント
2バイト不透明度(0=透明, 1=不透明)
1バイト種類(0=反転, 1=保護, 128=設定値)
1バイトパディング(常にゼロ)
画像データ
2バイト圧縮フラグ(0=非圧縮, 1=RLE圧縮)