説明
D3.jsでAzimuthal Equidistant Projection(正距方位図法)で地球を描画するには
d3-geo-projectionプラグインと、地形のデータを扱う
TopoJSONを処理するためのプラグインを利用します。なお、このサンプルでは
Azimuthal Equidistantのサンプルページでの地形データを利用しています。
地形データを用意したら、scriptタグで必要なライブラリを読み込ませます。次にd3.geo.path()にprojection(d3.geo.azimuthalEquidistant())メソッドを使って投影法を設定します。その際、sclipAngle()メソッドで地図を表示する範囲(角度)を指定する必要があります。角度は自由に指定できますが、全体を表示する場合は180度よりも若干少ない値を指定します。また、scale()メソッドを使って表示する地図のスケール(大きさ、縮尺)も指定します。
投影方法を設定したら、地球儀の枠などを表示するためのパスをappend()メソッドを使って追加します。地球儀のデータはd3.json()メソッドを使います。最初のパラメーターに地形データがあるパスを指定します。2番目のパラメーターにはデータが読み込まれた後に呼び出す関数を指定します。この関数にはエラー情報と読み込まれたデータが渡されます。読み込まれたデータをdatum()を使って設定した後にattr()メソッドを使ってパスデータとして設定します。
なお、地形データのサイズが多い場合、地形が表示されるまでに数秒かかることがあります。
HTMLソース
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>D3.js サンプル</title>
<link rel="stylesheet" href="css/main.css">
<style>
svg {
border: 1px solid black;
}
.stroke { /* 地球の外枠線 */
fill: none;
stroke: #f00;
stroke-width: 3px;
}
</style>
<script src="http://d3js.org/d3.v3.min.js" charset="utf-8"></script>
<script src="http://d3js.org/d3.geo.projection.v0.min.js"></script>
<script src="http://d3js.org/topojson.v1.min.js"></script>
</head>
<body>
<h1>D3.jsサンプル</h1>
<div id="myEarth"></div>
<script src="js/sample.js"></script>
</body>
</html>
JavaScriptコード
var width = 700; // SVG領域の横幅
var height = 700; // SVG領域の縦幅
var path = d3.geo.path()
.projection(d3.geo.azimuthalEquidistant() // 投影方法を指定
.translate([width / 2, height /2]) // 表示位置を調整
.clipAngle(179.99995) // クリップ範囲を指定
.scale(110) // スケールを指定
);
// SVG領域のサイズを指定
var svg = d3.select("#myEarth").append("svg")
.attr("width", width) // 横幅を指定
.attr("height", height); // 縦幅を指定
svg.append("defs").append("path") // 地球儀の外側の枠を描画
.datum({type: "Sphere"})
.attr("id", "sphere")
.attr("d", path);
svg.append("use")
.attr("class", "stroke")
.attr("xlink:href", "#sphere")
// 地球のデータを読み込む
d3.json("data/world-50m.json", function(error, world) {
svg.insert("path", ".graticule")
.datum(topojson.feature(world, world.objects.land))
.attr("d", path); // 地形のデータを設定
});