販売(有料)サイトに写真を登録して売るのと無料で自由に使ってもらうのと、どちらが儲かる?

自分で撮影した写真を売って稼ぐことができるサイトがいくつかあります。素人でもPIXTAに登録すれば、そこそこ稼げる可能性があります。2008年6月号のBIG tomorrow (ビッグ・トゥモロウ)にPIXTAで、稼いだ金額の一部(というか本当に1つだけの例)が掲載されています。その金額ですが1枚で25000円ほど稼げたそうです。他にもたくさん写真を用意すれば、それなりに稼げるということなのでしょう(例として載っている方の場合は一ヶ月に5万円だそうです)。

それでは、このような有料販売ではなく全部無料にして素材集として公開しGoogle AdSenseを貼り付けておいたら実際のところどうなのでしょうか。幸い私のサイトでもフリー素材として適当に撮った写真を公開しています。昨年(2007年)の場合、だいたい1日あたり200円の収入といった感じです。1ヶ月にすると、5000円〜6000円くらい。2年以上メンテナンスとか写真を追加していないので何ですが、ほったらかしでも多少は収入になるといったところでしょうか。
PIXTAなど有料販売サイトの場合、クオリティの高い写真が選択されるか、使いやすい写真が選択される上に、競争率が激しそうなので一ヶ月に5万円稼ぐというのは、思っている以上に至難の業なのかもしれません。もっと稼ぐことができるのであれば、雑誌の例としては5万円ではなく、より高収入の金額を提示しなければならないと思われるからです(もっとも雑誌の場合、もっと稼いでいる人が掲載されるわけではない点には注意。また、一時的に高収入だった時の金額を掲載することもある)。
特に2008年6月号のBIG tomorrow (ビッグ・トゥモロウ)で同時に掲載されている例を見ると、桁が1つ違っています(200万円とか700万円とか。写真で1ヶ月に5万円なら年収としては60万円で、やはり桁が違う)。
また、PIXTAは審査がないと書かれていますが、2008年8月1日から写真は審査されるようになり「類似写真は排除」されるようなので今後は難しい方向になっていくようです。
そこまで面倒なことをするくらいなら、自分のWebサイトを作ってそこにフリー素材として掲載してしまう方が安定して収入が得られるのではないかと思います。実際に素材関係のページは流行とは無関係(季節は多少関係がある)なので、安定した収入が得られます。問題は訪問者数で、とにかく素材関係は競争率が激しいので来てもらわないと話になりません。Google AdWordsを使って広告を出す、というのも1つの手ですし、ピンポイントねらいの素材であれば十分可能ではないかと思います。
どんなのがピンポイントなの?と言われると困りますが、単純な例では花です。あちこちに花はありますが、素材として提示する場合に「花の名前を書く」ことが重要です。意外と花の名前を書いていないものが多く、特定の花に絞った素材が欲しい場合には重宝します。
また、ソフトが必要ですがHDR (ハイダイナミックレンジ) 画像にするという方法もあります。実際に私のサイトでも配布していますので、どのようなものか見てみるとよいでしょう(DRI : ハイダイナミックレンジ画像素材 (ロイヤリティフリー) [Royalty Free HDR Image])。

有料素材、無料素材の使い分けとしては、いい写真が撮れたら有料素材、そうでないものは無料素材とする方法もあります。ちなみに、良い写真素材とは綺麗な写真ではなく「使いやすい写真」であるというのが重要なポイントみたいです。

[2008.7.28]

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