プログラムのミスの事をバグと呼び、このバグをなくすことをデバッグと呼びます。プログラムが一度で動作することは少なく、意外にも多くの時間がデバッグに費やされます。標準的な命令でなくNetscape社がサポートしているデバッガーを使う方法があります。これに関してはhttp://developer.netscape.com/software/jsdebug.htmlのページを参照してください。
JavaScriptも例外ではありません。問題はデバッグするための補助手段が少ないことです。標準的な命令を使うとすると以下のような方法があります。 まずalertを使って変数などの値を表示させることです。しかし、Netscape 4では、このalertを使うことでlocation.hrefなどの動作が変わってしまうこともあります。おまけに毎回ダイアログが表示されるため目障りです。
そこで別の方法としてstatusバーに値を表示させるという方法もあります。しかし、1行しか表示されないため複数行に渡るメッセージは表示できません。
複数行に渡る表示や日本語を表示させたい場合はデバッグ用に<FORM>で出力するテキストエリアを作って出力します。しかし、これではページレイアウトが変わってしまいます。
もう1つの方法はJavaのコンソールに出力する方法です。java.lang.System.out.print,java.lang.System.out.printlnを使えばJavaコンソールにメッセージ等を出力することができます。
以下に参考スクリプトを載せておきます。
<HTML> <HEAD> <TITLE>debug</TITLE> <SCRIPT Language="JavaScript"> <!-- x = 0; dbgType = 2; // ここの値を0〜2に変えてみて下さい function dbg() { x++; if (dbgType == 0) status = x; if (dbgType == 1) alert(x); if (dbgType == 2) java.lang.System.out.println("x = "+x); } // --> </SCRIPT> </HEAD> <BODY> <FORM> <INPUT TYPE="button" onClick="dbg()" VALUE="Check!!"> </FORM> </BODY> </HTML>