JavaScriptでは以下の値が使用できます。
・数 値:42や3.14159
・論理値:trueまたはfalse
・文字列:"あっぱれじゃ"
・その他:null(何もない状態。金もないんだけど^^;)
・オブジェクト
JavaScriptは型のチェックには厳しくありませんから変数の型を気にすることなく使用できます。以下に例を見ていきましょう。
var answer = 42;
その後で、同じ変数に文字列入れることもできます。例えば以下のようになります。
answer = "時代は変わった...";
このような事をしてもJavaScriptはエラーを表示しません。
通常、JavaScriptは数値と文字列が混在する場合は、数値は文字列に変換されて格納されます。以下にその例を示します。
x = "ベースアップの要求金額は" + 18000;
y = 2000 + "が会社の答えです";
最初の結果は文字列で"ベースアップの要求金額は18000"になります。2番目の結果は文字列で"2000が会社の答えです"となります。数値は整数、小数によって文字列に変換された場合、結果が異なります。
アプリケーション内でいくつもの変数を使用することができます。変数に値や文字列を代入したり参照したりすることができます。変数の使用に当たってはいくつかの規則があります。
変数名は最初が英文字で始まります。2番目以降では数字と_(アンダースコア)も使用することができます。以下に変数名の例を示します。
KaZuhiro_FuRuhata
MZ721
_mzseries
変数名は大文字小文字の区別をします。以下の2つの変数は別の物として定義されます。
abc = 123;
ABC = 456;
定数とは変数とは違い値が変化しないものを言います。以下にその例を示します。
・2
・3.14159
・"減税なんて嘘っぱちさ"
整数は10進数、16進数、8進数のいずれかの数値です。10進数のみ先頭の0を省略する事ができます。先頭に0がついている場合は8進数となります。16進数の場合は0xまたは0Xで始まるものになります。以下に例を示します。
・65535 ←これは10進数
・0xffff ←これは16進数
・0x9AB4 ←これも16進数
・011 ←これは8進数。10進数にすると9になります
小数は. (ピリオド)を使用します。普段使用している表記方法と同じです。当然負数も使用できます。また、あまりに大きい数値や小さい数値の場合はeまたはEを記述することもできます(これは指数の意味のEです)。以下にいくつかの例を示します。
・3.1415
・-3.1E12
・.1e12
・2E-12
trueとfalseがあります。要するに真か偽か、です。false、trueは定数として定義されています。
Booleanオブジェクトを使って明示的に設定することができます。
flag = new Boolean();
文字列というのは1文字以上が"または'で囲まれたものを言います。ただし"A'や'A"といった異なるもので囲んではいけません。"A"や'A'のようにする必要があります。以下に例を示します。
・"首相:年金下げて消費税を上げよう"
・'国民:なんで〜?'
・"1234"
・"日本人、\n生まれてすぐに\n借金ウン百万"
Stringオブジェクトを使って文字列であることを明示して定義することができます。
str = new String();
JavaScriptで用意されている特殊な文字には以下のものがあります(日本のコンピューターの場合、書体の都合上¥(円記号)になる事が多くあります。書体の指定によってバックスラッシュにできます)。ブラウザや環境によっては特殊な文字を指定しても反映されないことがあります。
・\b:バックスペース
・\f:フォームフィード
・\n:改行
・\r:リターン
・\t:タブ
・\\:円記号
・\":ダブルクォーテーション(ダブルクォート)
・\':シングルクォーテーション(シングルクォート)
・\nnn:8進数で指定(nは0〜9)
・\xnn:16進数で指定(nは0〜9、abcdef)
・\unnnn:Unicode(ユニコード)で指定(nは数値)
文中で”(ダブルクォーテーション)を使用するには\(バックスラッシュまたは円記号。機種やフォントなどによって異なります)の後に”を記述します。ダブルクォーテーションだけでなくシングルクォーテーションも同様です。
MyHead = "私の頭は \"巨大な空洞かな。\" by K.Furuhata";
document.write(MyHead);
実行結果:
私の頭は "巨大な空洞かな。" by K.Furuhata