第二回 「JavaScriptを書いてみよう」
プログラムに関しては昔から「習うより慣れろ」と言います。いくらかは体で覚えろ(?)という意味合いもあるかもしれません。コンピューターなんだから「頭の中で理論的に考えたとおりに動くはず」です。はず、はず、はず・・・なんですが現実的には自分の予想を裏切る事態があります。ここらへんはたくさんプログラムを書けば自然と危険を回避できるようになると思います。(逆に危険だけを追う、というのもあり、これはこれでプログラマー的には、かなり面白いものですが)
という事で、まずはJavaScriptを書いてみることから始めましょう。と言っても前提条件があります。JavaScriptはHTML、CSS(スタイルシート)と密接な関係があるため、何か処理を行う場合に、これらの知識も必要となるためです。HTMLに関しては、このメールマガジンで連載されていますので、それで勉強してもらえば良いかと思います。スタイルシートに関しては、いくつか書籍が出ていますので、そちらを参照してもらえば良いでしょう。
また、Windowsのメモ帳やMacのSimpleText、UNIXのviなどのテキストエディタで書く分には問題ないと思いますが、IBMホームページビルダーやDreamweaver、GoLiveのソースモードで記述する場合は注意が必要です。下手に追加したり変更すると、ページ全体での動作がおかしくなってしまいます。ということで、この講座ではテキストエディタで記述する、というのを前提にしてすすめたいと思います。
早速JavaScriptを書いてみましょう。JavaScriptはHTMLタグの間に記述します。JavaScriptなどのスクリプト言語を記述する「専用のタグ」がありますので、これを書きます。まず、極度に単純なHTMLを用意します。それが以下のものです。
<html>
<head>
<title></title>
</head>
<body>
</body>
</html>
このHTMLタグの間に<script>タグを記述します。
<html>
<head>
<title></title>
<script>
alert();
</script>
</head>
<body>
</body>
</html>
<script>タグは<head>〜</head>、<body>〜</body>の間に記述します。どちらに書けば良いか?という基準は特にありませんが、document.write()を使う場合は<body>〜</body>に、それ以外は<head>〜</head>に記述する、という覚え方で良いでしょう。
上記スクリプトを入力してブラウザで見てみると何か警告ダイアログが表示されるのが分かるでしょう。
JavaScriptのコードはalert();という部分になります。このコードを記述するためには、いくつかのお膳立て、約束事が必要だ、というのを理解してもらえば良いでしょう。
次回は、もういくつかの約束ごとについて説明します。