今回はAdobe Bridge CS3/CS4/CS5で動作するスクリプトです。Bridgeは最初のバージョンから内部の機能が大幅に向上しています。Http, Ftpはもちろん、ビットマップの処理(画像処理)などもできます。メニュー項目の処理などは最初のバージョンとは処理方法が異なっているので、そのままでは動作しません。
あと注意事項が1つあります。今後説明するBridgeのスクリプトはESTK (ExtendScript ToolKit) から実行するようにしてください。Bridgeから実行すると一部うまく動作しないものがあります。
まず、最初のスクリプトは指定されたURLをBridgeのウィンドウで開くものです。
new Document("http://www.openspc2.org/");
Bridge CS3/CS4にはOperaブラウザのエンジンが搭載されているため、FirefoxやSafari/Google Chromeとは少し異なった表示になる場合があります。
1カ所だけでなく、複数のWebページを開くこともできます。この場合は以下のようにnew Docuement()を列記します。(もっとよい方法もありますが、とりあえず簡単なやり方ということで)
new Document("http://www.openspc2.org/");
new Document("http://www.google.co.jp/");
new Document("http://twitter.com/");
ちなみに一度上記のようにWebサイトを開くとウィンドウ左側のサイドバーにWebページのタイトルが表示されます(フォルダアイコンの横に表示されます)。フォルダアイコンやタイトル名をクリックすれば、すぐにWebページを開くことができます。また、最近使用したファイルとしても登録されるため、Bridgeを終了し再度起動したあとでも簡単に過去に使用したWebページを開くことができます。
new Document()はWebページだけでなく特定のフォルダを開くこともできます。例えばMacOS Xでユーザー名がdgcrのデスクトップフォルダを開くには以下のようにします。フォルダのパスは絶対パスにしてください。相対パスだとうまくいかないことがあります。
new Document("/Users/dgcr/Desktop");
Bridgeのウィンドウで開くのではなくFinder/Explorerのウィンドウで開いて欲しい場合もあります。Bridgeは、そのような処理も可能で以下のようにします。
var doc = new Document("/Users/dgcr/Desktop");
doc.chooseMenuItem("Reveal");
doc.close();
BridgeにはchooseMenuItem()という便利な命令があります。これはユーザーがメニュー項目を選択した場合と同じ処理を実行します。"reveal"はFinderで開く、Explorerで開くという機能を示すコマンド文字になります(詳しくはBridgeのリファレンスに掲載されているので興味のある方はどうぞ)。
最後に以下のスクリプトでURLをお気に入りに登録しておくと、Bridgeのウィンドウで簡単にWebページを表示できます。お試しあれ。
var thumb = new Thumbnail("http://www.openspc2.org/");
app.favorites.add(thumb);
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