今回は、Illustrator CS5/CS6で文字サイズを調整するスクリプトと、埋め込み画像をPhotoshop CS5/CS6で開くスクリプトのふたつです。
以下のスクリプトは、選択したテキストフレーム内にある漢字の文字サイズを90%に変更します。なお、諸々の文字コード関係で▲は
http://en.glyphwiki.org/glyph/u3402.png
の文字。●は
http://glyphwiki.org/glyph/u5db2.png
の文字になります。
// 選択された文字で漢字のサイズを90%に調整する
var selObj = app.activeDocument.selection;
for(var i=0; i<selObj.length; i++){
var type = selObj[i].typename;
if (type != "TextFrame"){ continue; }
selObj[i].contents.replace(/[▲-●]/g, function(str, ptr, allStr){
var fs = selObj[i].textRange.characters[ptr].characterAttributes.size;
fs = fs * 0.9; // 90%にする
selObj[i].textRange.characters[ptr].characterAttributes.size = fs;
return str;
});
}
漢字ではなく平仮名と片仮名のサイズを調整したい場合は、以下のように変更してください。
selObj[i].contents.replace(/[▲-●]/g, function(str, ptr, allStr){
↓
selObj[i].contents.replace(/[ぁ-ヶ]/g, function(str, ptr, allStr){
次に埋め込み画像をPhotoshop CS5で開くスクリプトです。Illustratorではリンクファイルはボタンクリックでオリジナル画像をPhotoshopで編集することができます。しかし、埋め込み画像にしてしまうと、リンク先画像の情報は残るものの編集することができません。
以下のスクリプトは、埋め込まれた画像の元ファイルが存在するという条件であれば、選択した埋め込み画像の元ファイルをPhotoshop CS5で開きます。
// イラレで埋め込まれた画像をPhotoshop CS5で開く
var selObj = app.activeDocument.selection;
for(var i=0; i<selObj.length; i++){
var type = selObj[i].typename;
if (type != "RasterItem"){ continue; }
var imageFile = selObj[i].file;
photoshop12.open(imageFile);
}
Illustrator CS5では「photoshop12.命令」のようにすることで、Bridgeを経由しなくても直接Photoshopを呼び出すことができます。
もちろん、スクリプトもIllustratorから実行させることができます(この場合、Photoshopの処理が完了していないときは、キューに命令を追加するかどうかのダイアログが表示されます)。Photoshop CS6の場合はphotoshop12でなくphotoshop13になります。
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