今回はドキュメント内の文字列を検索しエイリアスを作成するInDesign版のスクリプトです。CC 2014ではテストしていませんが多分動くと思います。一応、InDesign CC 2014の使い方のページは途中まで作成してあります。
Adobe InDesign CC 2014使い方辞典
http://www.openspc2.org/reibun/InDesignCC2014/
InDesignはPhotoshopよりIllustratorに近い構造になっています。InDesignはIllustratorの複数ページ版とも言えるようなアプリケーションですので似ています。が、やはり微妙な部分に違いがあってIllustratorのスクリプトを変更しないと動作しません。
InDesignでは複数ページある場合でも文字が含まれるテキストフレームはドキュメントオブジェクトのtextFramesに全ての文字が入っています。ページ単位で処理することもできますが、文書を全文検索する場合はPhotoshopよりも手軽です。
以下のスクリプトを実行するとInDesignのファイル (.indd) があるフォルダを選択するように聞いてきます。サブフォルダ内にあるInDesignファイルも対象になります。次にエイリアスを保存するフォルダを選択します。最後に検索する文字列を入力すれば自動的に検索が行われます。
// InDesignのinddファイルに文字があるか検索しエイリアスを作成する
(function(){
// inddファイルがあるフォルダを指定する
var folderObj = Folder.selectDialog("文字を検索するインデザイン(indd)ファイルがあるフォルダを選択してください");
if (!folderObj){ return; } // キャンセルされた場合は何も処理しない
// エイリアスを入れるフォルダを指定する
var saveFolder = Folder.selectDialog("結果(エイリアス)を保存するフォルダを選択してください");
if (!saveFolder){ return; } // キャンセルされた場合は何も処理しない
// 検索する文字列を入力
var searchText = prompt("検索する文字列を入れてください", "長野");
if (!searchText){ return; } // キャンセルされたら何もしない
makeAliasList(folderObj);
alert("検索が終了しました");
// エイリアスを作成する関数
function makeAliasList(folderObj){
// inddファイル一覧を取得する
var fileList = folderObj.getFiles("*.indd");
// ファイルの数だけ開いて文字列を検索する
for(var i=0; i<fileList.length; i++){
app.open(fileList[i]);
var flag = findText(app.activeDocument, searchText);
if (flag == true){
// ファイル名が重複しないようにスラッシュをアンダーバーにしたファイル名を使う
var filename = fileList[i].fsName.replace(new RegExp("/", "g"), "_");
// エイリアスとなるファイルオブジェクトを作成する
var aliasFileObj = new File(saveFolder+"/"+filename);
// エイリアスを作成する
var flag = aliasFileObj.createAlias(fileList[i]);
if (flag == false){
$.writeln("失敗:"+filename);
// もし、アラートダイアログを表示した方がいい場合は以下の行の//を消してください。
// alert("失敗:"+filename);
}
}
app.activeDocument.close(SaveOptions.no);
}
// フォルダを含めた一覧を取得する
fileList = folderObj.getFiles();
for(var i=0; i<fileList.length; i++){
// フォルダかどうか調べる
if(fileList[i].getFiles){
makeAliasList(fileList[i]); // フォルダの場合は再帰呼び出し
}
}
// テキストフレーム内を検索する関数
function findText(docObj, searchText){
for(var i=0; i<docObj.textFrames.length; i++){
// 表示されていない部分の文字も検索する
var text = docObj.textFrames[i].parentStory.contents;
// 一致しているかどうか調べる
if (text.indexOf(searchText) > -1){
// 一致していたら以後の処理を中断して戻る
return true;
}
}
}
}
})();
InDesignの場合、部分一致検索ではなく正規表現を使って、より高度な検索をしたいこともあります。その場合はfindText関数部分を以下のように変更してください。
// テキストフレーム内を検索する関数
function findText(docObj, searchText){
var regText = new RegExp(searchText);
for(var i=0; i<docObj.textFrames.length; i++){
// 表示されていない部分の文字も検索する
var text = docObj.textFrames[i].parentStory.contents;
// 一致しているかどうか調べる
if (text.match(regText) != null){
// 一致していたら以後の処理を中断して戻る
return true;
}
}
}
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