使われる側から使う側へ立場が変わると、今までとは違う見方になってしまう事が多いのではないでしょうか。社員で使われる立場の時は
「こんなに仕事しても給料、これしかくれない。なんでやねん」
と思っていたのが使う側=支払う側になると
「これしか仕事していないのに給料だけはたくさんよこせとは腹立たしい」
と考えがいきなり逆転してしまったりします。まあ、儲かっているときは良いのでしょうけど、経営が苦しくなると、社員が怠けていたりするといらだってしまう、もしくは何をしたいのか完全に監視したくなる人がいるかもしれません。
今回は定期的に社員の知らないうちに音も出さずにキャプチャーするスクリプトを載せます。他にも何かの役に立つスクリプトかもしれませんので、応用次第ということで・・・
これはMacOS X Pantherで動作するシェルスクリプトです。JEDITなどで入力して改行コードをUNIX (LF)にして保存してください(以下は自分のホームフォルダに保存したものとして説明しています)。ファイル名の拡張子は.shにします。また、vi(エディタ)で編集しても構いません。
#!/bin/sh
screencapture -x `date "+%Y%m%d%H%M"`.pdf
次にターミナルを起動して以下のように入力します。
chmod 700 保存したファイル名
このようにパーミッションを設定します。次に以下のように入力します。
crontab -e
エディタが起動します。iのキーを押して以下のように入力します。
*/20 * * * * /Users/dgcr/capture.sh
/Users/dgcr/capture.shは、先ほど保存したシェルスクリプトのあるパスです。上の例ではdgcrユーザーのホームフォルダにあるcapture.shという事になります。
先頭の*/20は20分ごとという意味です。10分ごとにするならば
*/10 * * * * /Users/dgcr/capture.sh
となります。1時間に1回で12時0分のように0分にするならば以下のようになります。
0 * * * * /Users/dgcr/capture.sh
入力が終わったらescキーを押して
:wq
と入力します。これで保存され元の画面に戻ります。
これで定期的にホームフォルダ(サイトフォルダ)にPDF形式で保存されます。ファイル名は年月日時分の組み合わせになります。200407222346であれば2004年7月22日23時46分という事になります。
設定を消したい場合には作成したファイルを別フォルダに移動するか
crontab -e
として編集画面にし消したい行の上で
dd
とdを二回押します。入力が終わったらescキーを押して
:wq
と入力します。これで保存され元の画面に戻ります。
このままだとホームフォルダにPDFファイルが増えて行くため簡単に見つかってしまいます。そこで別のフォルダに保存する場合には/で保存先のフォルダを指定します。以下はルートフォルダにあるtempフォルダ内にキャプチャーしたデータを保存するものです。
#!/bin/sh
screencapture -x /temp/`date "+%Y%m%d%H%M"`.pdf
まあ、ちょっと動作が一瞬止まってしまう感じがあるのでバレてしまうかもしれませんが、自分のいない間に誰かが操作したとか、子供がどんなサイトを見ているのか、密かに監視するには良いかもしれません(?)