CSS3ではcolumnsプロパティによって手軽に段組ができるようになりました。
これはCSS3が初めてというわけではありません。というのも過去にはNetscape 3がHTML要素で段組をサポートしていたからです。
Netscape 3での段組（マルチカラム）が、そのままCSS3になったような感じもなきにしもあらずです。
Netscape 3では段組をサポートしていましたが、それ以降に登場したブラウザでは段組機能はサポートされませんでした。このため、段組のレイアウトを行うためにtable要素が多用される事になりました。これが、俗に言われるテーブルレイアウトというものです。2005年以降、Netscapeが姿を完全に消してからは、無理にtable要素を使ってレイアウトしなくてもCSSで何とか段組レイアウトができるようになりました。
しかし、CSSでできるといってもfloatを利用したもので、本来の意味での段組とは異なるものです。段組の需要は多いにも関わらず、長い間放置されてきたとも言えます。それが、CSS3でようやく俎上に上り一部のブラウザで使えるようになりました。