選択されたテキストファイルの内容を表示する
説明
File APIで選択されたテキストファイルの内容を表示するにはnew FileReader()としてファイルを読み込むためのオブジェクトを生成します。このオブジェクトのreadAsText()メソッドを使ってファイル内容を読み込みます。readAsText()の最初のパラメータに読み込むファイルオブジェクトを指定します。日本語や中国語などが含まれるテキストファイルの場合はreadAsText()の2番目のエンコード方法も指定しておきます(Firefox 3.6では自動認識しないような感じ)。
ファイルが読み込まれるとイベントが発生します。これはFileReaderオブジェクトのonloadにイベントハンドラを設定しておき、そのイベントハンドラ内で「イベントオブジェクト.target.result」として読み込んだ内容を取得します。
ファイルが読み込まれない、エラーが発生した場合はFileReaderオブジェクトのonerrorに設定したイベントハンドラが呼び出されます。エラーコードは「イベントオブジェクト.target.error.code」として取得することができます。
サンプルプログラム
【HTML】
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>Sample</title>
<link rel="stylesheet" href="css/main.css" type="text/css" media="all">
<script type="text/javascript" src="js/sample.js"></script>
</head>
<body>
<h1>選択されたテキストファイルの内容を表示する</h1>
<form>
<input type="file" id="sFiles" multiple>
<input type="button" onclick="check()" value="ファイル内容を表示">
</form>
<div id="result"></div>
</body>
</html>
【スクリプト】
function check(){
var fileList = document.getElementById("sFiles").files;
var fileContents = "";
for(var i=0; i<fileList.length; i++){
if (fileList[i].type == "text/plain"){
var reader = new FileReader();
reader.readAsText(fileList[i], "utf-8");
reader.onload = function(evt){
document.getElementById("result").innerHTML += evt.target.result + "<hr>";
}
reader.onerror = function(evt){
alert("エラー発生:"+evt.target.error.code);
}
}
}
}