Google AdSenseではリンクの色や文字の色、枠の色や背景色など自由に決めることができます。しかし、この自由度がかえってクリック率を低下させる原因になる場合があります。例えば、リンク文字が本文と同じ色(黒色)の場合、その部分は広告だと認識されず本文の一部や注釈枠として認識されてしまう可能性があります。
リンクの文字は伝統的な青色にするのが無難です。これはモザイクやNetscapeなど昔のブラウザではリンクの色は青色が基本になっていたため、青色=リンク=クリックできる、という暗黙の了解ができてしまったためでしょう(別の雑誌の調査では、21世紀以降に始めた一般ユーザーでは、マウスカーソルが変化したらクリックできるというのもあります)。
リンク文字を青色に戻すだけで効果がない場合には、枠を背景色と同じにします。つまり枠を見えなくしてしまいます(
書籍:視覚世界の謎に迫る、の5章を参照。枠についての認識部分を参照)。Googleのアドバイスのページでも、参考例として提示されているものは枠がないものばかりです。つまり枠があると広告と見なされ拒否反応(?)でクリックされなくなるということでしょう。(468×60では、その傾向があるようです。336×280の場合は未確認(実験調査中)。こちらは枠ありの方が良いのかもしれません)
単純に言えば従来の広告表示の逆をやればよいことになります。他にもGoogleのアドバイスのページでは、本文に溶け込むように、とも書いてあります。目立たずさりげなく本文に混ぜるのがGoogle AdSense広告のコツの1つです。自己主張するとクリックされない、とも言えます。
ここまでやるとクリックゼロの日々から多少解放されるでしょう。しかし、ページ内容と広告内容が一致せず、クリックしてもらえないこともあります。これは
次章にて説明します。